Wsf Wsfの紹介ページ。FDTD(Finite-difference time-domain method)による電磁界解析ソフトWsfについて原理や特長、計算例を紹介します。
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FDTD電磁界解析ソフト : Wsf

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 1. 計算原理、Yee格子
 2. 境界条件の種類、PBCとPML
 3. 発振方向の種類、一方向と双方向
 4. 発振波形の種類、パルスとCW
 5. 遠方界の計算
 6. 分散性材料計算
 7. 光量計測
 8. 散乱界の計算、360度遠方界
 9. 周波数特性計算
 10. 多彩な断面構造の表現
 11. レンズ集光の計算
 12. 計算結果の可視化
 13. 出力ファイルNew 2024/11/12

1. 計算原理、Yee格子   ▲top

Wsfの計算原理はFDTD (Finite Difference Time Domain)であり、Yee格子の配置に基づいて時間領域でMaxwell方程式の差分式を時間順に解いている。
Maxwell方程式
Maxwellの方程式

Yee格子と電磁界ベクトル
Yee格子

Yee格子のモデルで差分化された式
差分式

計算の流れ
計算の流れ

2. 境界条件の種類、PBCとPML   ▲top

境界条件が周期境界条件(PBC)の場合。
境界条件がPBCの場合の計算例

境界条件が吸収境界条件(PML)の場合。
境界条件がPMLの場合の計算例

3. 発振方向の種類、一方向と双方向   ▲top

一方向発振の場合。
発振が一方向の計算例

双方向発振の場合。
発振が双方向の計算例

横の一方向発振の場合。
横の一方向の計算例

4. 発振波形の種類、パルスとCW   ▲top

パルス発振の例。
パルス発振の場合

CW発振の例。
CW発振の場合

5. 遠方界の計算   ▲top

下図のモデルで上下面方向の遠方界が計算される。
遠方界の計算モデル

下面側の遠方界。
下面側遠方界パターン

6. 分散性材料計算   ▲top

Al等の分散性材料の多くは消衰係数>屈折率となり、FDTDのアルゴリズムでは暴走する。
WsfはPLM領域を含めPLRCの手法を適用し、分散性材料に対しても安定した計算を実現している。
分散性材料計算例

7. 光量計測   ▲top

各材料や領域の入出光量や吸収光量が個別に計測できる。
計算モデル

各材料領域での計測結果
光量の計測結果

8. 散乱界の計算、360度遠方界   ▲top

散乱界を全電磁界と分けて計算できる。
散乱界の計算例

上図のモデルで360度遠方界が計算される。
360度遠方界

9. 周波数特性計算   ▲top

パルス発振光をBPFに入射する。
周波数特性計算例

周波数スペクトルに反射率、透過率の波長依存性が現れる。
周波数分析結果

10. 多彩な断面構造の表現   ▲top

内部定義の場合
内部定義の場合の断面形状例

sub.datを使った外部定義の場合
sub.datで記述された(x1,y1), (x2,y2), (x3,y3), (x4,y4)の4点の囲む図形が定義できる。
外部定義の場合の断面形状例1

4点データを重ねた場合。これらの周期パターンも簡単に定義できる。
外部定義の場合の断面形状例2

11. レンズ集光の計算   ▲top

内部定義による円構造の集積によりレンズ形状を表現。
内部定義によるレンズ集光例

外部定義による断面構造の集積によりレンズ形状を表現。
外部定義によるレンズ集光例

12. 計算結果の可視化   ▲top

実行時にWsmntとWscntが起動し、リアルタイムに計算結果を表示。
Wsmntによる計算進捗表示。
Wsmntによる計算進捗の表示例

Wscntによる強度分布表示。
Wscntによる光強度分布の表示例

13. 出力ファイル   ▲top

Source setting画面の結果ファイルボックス内の項目をダブルクリックすることで表示される内容を基に、各出力ファイルの内容を説明する。
Source setting画面の結果ファイルボックス

wsf.out 計算結果。
wsf.outの情報画面

wsf1.out 計算結果の抽出。
wsf1.outの情報画面

i_xy_t.out 一定時間毎の光強度(Poyntingベクトルの大きさ)のxy断面分布。
i_xy_t.outの情報画面
i_xy_t.outの説明図

描画例

i_xz_t.out  一定時間毎の光強度のxz断面(y=csy)の分布
i_xz_t.outの情報画面
i_xz_t.outの説明図

描画例

i_yz_t.out 一定時間毎の光強度のyz断面(x=csx)の分布。
i_yz_t.outの情報画面
i_yz_t.outの説明図

描画例

i_xy.out 光強度(Poyntingベクトルの大きさの時間平均)のxy断面分布。
i_xy.outの情報画面
i_xy.outの説明図

描画例

i_xz.out 光強度(時間平均)のxz断面(y=csy)の分布。
i_xz.outの情報画面
i_xz.outの説明図

描画例
i_xz.outの描画例

i_yz.out  光強度(時間平均)のyz断面(x=csx)の分布。
i_yz.outの情報画面
i_yz.outの説明図

描画例
i_yz.outの描画例

i_z045.out 光強度(時間平均)の軸回りに45度回転したz軸断面分布。
i_z045.outの情報画面
i_z045.outの説明図

描画例
i_z045.outの描画例

i_z135.out 光強度(時間平均)の軸回りに135度回転したz軸断面分布。
i_z135.outの情報画面
i_z135.outの説明図

描画例
i_z135.outの描画例

a_xy.out 光吸収(時間平均)のxy断面分布。
a_xy.outの情報画面
a_xy.outの説明図

描画例

a_xz.out 光吸収(時間平均)のxz断面(y=csy)の分布。
a_xz.outの情報画面
a_xz.outの説明図

描画例
a_xz.outの描画例

a_yz.out 光吸収(時間平均)のyz断面(x=csx)の分布。
a_yz.outの情報画面
a_yz.outの説明図

描画例
a_yz.outの描画例

a_z045.out 光吸収(時間平均)の軸周りに45度回転したz軸断面分布。
a_z045.outの情報画面
a_z045.outの説明図

描画例
a_z045.outの描画例

a_z135.out 光吸収(時間平均)の軸周りに135度回転したz軸断面分布。
a_z135.outの情報画面
a_z135.outの説明図

描画例
a_z135.outの描画例

i_far.out ファーフィールド強度分布出力。
i_far.outの情報画面

描画例
i_far.outの描画例

360far.out 360度遠方界出力。
360far.outの情報画面

mnt.out Wsmnt用データ。
mnt.outの情報画面

描画例
mnt.outの描画例

flow_t.out 経過時間(伝搬長)に対する光の振幅。
flow_t.outの情報画面

flow_f.out 光振幅の周波数特性。
flow_f.outの情報画面